憧れBurberryのトレンチコート、ヴィンテージのメンズものを購入して、着られるようになるまでのお話【前編】

まだまだ暑くて長袖なんて着られたもんじゃない!といった9月の始まりですが、そろそろ考えたい秋物について。暖冬だからこそ、トレンチコートが活躍する季節が長くなりそうな昨今。

今回は、トレンチコートといえば出てくるブランド Burberry(バーバリー)と、私がそのトレンチコートをヴィンテージで、しかもメンズを!購入した経緯と、実際に着られるようになるまでのお話をまとめてみました。

トレンチコートの購入、それもヴィンテージでの購入を考えている方、名品と言われるブランドものが欲しいけれど、新品を正規店で買うのは高すぎるから、ヴィンテージショップでも見にいってみようかなと考えている方!なんとニッチな需要だと自覚はしていますが、せっかくなので私の体験を記録していきます。

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なぜトレンチコートといえばBurberryなの?

Burberry(バーバリー)は、1856年に設立された、イギリスを代表する高級ファッションブランドです。バーバリーだけがトレンチコートの起源ではありませんが、バーバリーは、トレンチコートの発展においてとても重要な役割を果たしました。

というのも、バーバリーの創業者であるトーマス・バーバリーは、防水性と通気性に優れたギャバジンという生地を発明し、第一次世界大戦中に、この素材を使用して、すぐれた機能性で戦地での着用に適したコートを製造しました。これが当時の軍人にとても支持されたのです。そしてこれは徐々に民間にも普及していきました。

戦争の記憶は誰にとってもいいものではないはず。でも、これがトレンチコートの誕生につながっているのですね。だからバーバリーのトレンチコートには、軍人が支持されたさまざまな軍事的な要素が今も残っています。

片側の胸についているストームフラップ
ベルトについているDリング

Burberryのトレンチコートをヴィンテージで探してみた!

トレンチコートをそろそろ新しくしよう!

それなら憧れのバーバリーを!でも、まずはヴィンテージショップも見てみるか。

そんな流れで、バーバリーのトレンチコートを探しに行った先は、古着の街、高円寺。学生の時に結構よく来ていた街であり、懐かしさが溢れます。

訪れたヴィンテージショップはここ!

今回訪れたのは「anemone(アネモネ)」。バーバリーやアクアスキュータム、マッキントッシュなど、イギリスの有名ブランドを多く扱っていることで有名な、高円寺のヴィンテージショップです。

訪れたのは冬の終わりぐらい、これからスプリングコートの季節!といったタイミングだったこともあるのか、店内にはずら〜っとたくさんのトレンチコートやステンカラーコートが並んでいました。やはり、多くの商品の中から選ぶには、トレンチコートなど軽アウターが並ぶ春先や初秋に訪れるのがよさそうです。

ヴィンテージのトレンチコート、探し方のポイント

肩幅がとにかく重要!できれば選びたい一枚袖

そもそもトレンチコートは表着なので、中に分厚いものを着ることを考えると、多少のゆとりは必要。でも肩幅があまりに合っていないと、サイズが合っていないという印象を受けがち。

肩幅が誰にでもフィットしやすいのは、一枚袖デザイン

一枚袖とは、ラグランスリーブのように首の付け根から脇に向かっての切り替えのみで、袖自体は1枚の生地でできているもの。

逆に一枚袖でないものは、だいたいこういうところに縫い目があります。

こことか
またはこことか

ここに縫い目があることで、かっちりした印象を与えることができます。その代わり肩幅にジャストフィットする必要があるので、自分に合うサイズを選ばないと物理的に超窮屈だったり、もしくはだらしない印象に。

一枚袖ならどんな肩幅にも、またはインナーに何を着ていても、それに沿ってくれるのがメリット。サイズの展開がないことの多いヴィンテージでは、一枚袖を選びたいところです!

着丈と袖丈はお直しの有無も考えて!

次に重要なのは着丈と袖丈でしょう。どちらも長い場合は詰めることができます。逆に短い場合は丈出しをすることになるかと思いますが、折り返しに、丈出しを行えるだけの余裕があるかをチェックするのを忘れずに!

この分しか丈出しはできないよ!

結果、これを選びました。そしてお直しへ。

そんなこんな情報を頭に、期待を胸に、いざお買い物へ。

残念ながら一枚袖はなかったのですが、気になるものを片っ端から試着させていただいた結果…今の気分にマッチしたのは、メンズものの1着でした!

身長165cmにちょうどよい丈感と、さらには少しオーバーめに着られるサイズ感を重視していたこともあり、全体の雰囲気には大満足。合ってないところはどうにか直せばいいやと、ヴィンテージとはいえ5〜6万円もする商品を選ぶにはだいぶ軽いノリで、購入に至ったのでした。

しかし肩幅をはじめ、襟周りや袖丈などはやはりかなり大きく、これではボーイフレンドもいいところ。メンズのトレンチコートは本来、スーツのジャケットなどを着たさらに上に着ることを想定して作られているので、ただでさえ女性には大きい肩幅が、さらに大きめな作りとなっているのです。

ヴィンテージということで、自分の体型に本当にぴったりのものに出会えるかは、やはり運も大きいものです。軽いノリで手にしたものの、このお直しはそれなりに大きい工事になりそう。そんなわけで次はお直し屋さん探しへ。憧れのバーバリーのトレンチコートが着られるようになるまでの過程は次の記事へと続きます。

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