憧れのブランドのトレンチコートをヴィンテージで購入した、大切な方から譲ってもらった、でもサイズがいまいち合っていない気がする。お直しに出すことを検討しているけど、一般的な丈詰めなどと違って、何をどうお願いしたらいいのかわからずハードルが少し高い。。そんな方にも読んでいただきたい、私がヴィンテージのバーバリーのトレンチコートをお直しに出したお話。
【後編】の今回は、いざお直しへ、ということでお直し屋さんを探すところから始まります。
トレンチコートを求めて訪れた高円寺のヴィンテージショップで、メンズのトレンチコートと出会って帰ってきたところまでをまとめた前編はこちら。
いざお直しへ!お直し屋さん探しは?
とにもかくにも問い合わせてみないと、どこまでのお直しが可能なのか、どれくらいの時間と費用がかかるのか、さっぱりわかりません。今回はインターネットで検索して見つけた、3つのお店に問い合わせることとなりました。
1店舗目
「バーバリー トレンチコート お直し」などといったワードでグーグル検索し、最初の方に出てきたお直し屋さんに問い合わせてみました。ブランドのコートなどのお直しを専門に請け負っているお店。バーバリーもたくさん直していそうです。
実績も多そうですし安心かな、と思ったのですが、おそらくものすごく人気なのでしょう。問い合わせたところ「予約がたくさん入っていて、どれぐらい時間がかかるかは答えられません。急いでいるなら受けられません!金額?それも実際に見てみないとわからないですッ!」とピシャリ、さっそく私の心は折れました。
もちろん料金はそれなりに高そうでしたが、実績は多そうですし、時間に余裕のある方はよいかもしれません。わたしはもう間もなく着たいと思っていたので、ここは見送ることに。
2店舗目
こちらはチェーン展開しているお直し屋さんです。
こういうところは店舗によりけり。銀座や六本木など、立地によってはハイブランドのお洋服のお直しを日々たくさん請け負っているから、とても慣れていることも多い、というのはよく聞きます。そこでそのような立地の、有名ファッションビルの中に入っているお直し屋さんを訪ねてみました。
「どこをどのぐらい短くor長くするか、明確に注文してくださったらその通りやります。」
なるほど…希望していたのは、店員さんに採寸してもらいながら一緒に、どこをどれくらい詰めるか相談して決めたかったんだよなあ。フィッティングと採寸技術のない私が、自分でなんとなく長さを測ってオーダーするのはさすがに危険すぎると思い、ここも見送りました。
3店舗目、ようやく決定。
なんとなく見ていたお直し屋さんのYouTubeで見つけたのが、「心斎橋リフォーム」さんでした。バーバリーのトレンチコートのお直しに関する動画を挙げていたので目に留まりましたが、スーツなど、メンズもののお直しをメインに行っているようです。
そもそもトレンチコートがメンズものだし、いいのでは?
問い合わせの段階で、ここでお願いしたいという気持ちにかなり傾いていたので、足取りも軽くなるものです!
さあ、ここからは肝心のお直しに入っていきますよ!
「心斎橋リフォーム」さんでのお直しの手順はこんな感じ
ようやくお直しをお願いするお店が決定。私が訪れたのは、「心斎橋リフォームTOKYO」。心斎橋リフォームという名前だけあり、本社は大阪ですが、都内にも2店舗展開されています。お店はそれなりに広く、フィッティングルームも3〜4室はあったかと記憶しています。
大まかに希望を話したら、さっそくフィッティングルームへ。テーラーさんの意見も伺いながら、肩幅を始め、どこをどれだけ詰めるかなどを決めていきます。こちらの希望も聞いていただきつつ、10〜15分くらいで終了。
インナーに着るものを考えてフィッティングを。
当たり前ですが、コートのお直しのため、インナーには着る可能性があるなかでいちばん分厚いニットを着ていきました。せっかくお直ししてすっきりしたサイズになったら、分厚いニットが着られなくなってしまったら意味がありません。。
今回直してもらったところはここ!
私としたことが、お直し前の写真をすっかり撮り忘れてしまいました(大涙)。ですので今回はイラストにて、お直し前の状態をお伝えします!
まずはこの大きすぎる肩幅…これは2枚仕立てでしっかり立体感が出るように作られているので、実際の肩のラインに沿わず、ボコッと肩幅が出てしまいます。
次に、この長すぎる袖。比較的高身長、いつもならつんつるてんになりがちな私にでさえ長すぎる袖に加え、袖ベルトも長すぎるので、絞ることもできませんでした。
襟も少し大きめではあるのですが、テーラーさんと話し、それはそれと思えばアリだよね、ということになり、このままに。もし今後やっぱり気になるなら、後からお直しも可能ということで、今回は見送りました。
ようやく完了!いざ受け取りに。
受け取りまでは約2週間程度
まだ冬物のコートを着ているけど、もう間もなくトレンチコートの出番が来そう、といった2月くらいに預けたので、少し繁忙シーズンだったかもしれません。それでも受け取りまでは2〜3週間ほどでした。
仕上がりはこんな感じに!
受け取ったコートを試着してみて大満足!肩幅もちょうどよく、長すぎた袖もすっきり!
袖ベルトにはベルトホールを追加してもらったので、ギュッと絞れるようになりました。それもまるで最初からあったかのようです。
気になるお値段は…
12,000円ほどでした!
肝心のお値段、多少高くてもいいけれど、さすがに購入時の金額を上回ることがなければいいなと思っていましたが、結果、お会計は12,000円程度でした。ちなみにこのときはちょうど、料金が30%になるキャンペーン中というベストタイミングでもありました。それを除いても、良心的なお値段な気がします。(ちなみに支払いは先だったかもしれません。)
サスティナブルにファッションを楽しむためにも。お直しという選択。
こんなにしっかりとしたお直し依頼は初めての機会だったわけですが、かなり満足の仕上がりとなり、少なくとも向こう10年はこのトレンチと共に春や秋を過ごそう、という気持ちになった今回のお直し体験。
サスティナブルにファッションを楽しむという考え方が広がってきた昨今、お直し屋さんへの依頼というのは、これまでよりももっと一般的に、そして気軽なものになる気がしています。可愛かったから勢いで購入したけれどサイズが少し合っていないヴィンテージ品、大切な方から譲り受けたもの、もちろんご自身の体型の変化も含めて、、やっぱり着られそうにないから手放そうかな、と考える少し前に、信頼できるお直し屋さんに持ち込んでみることも、ぜひ考えてみてほしい!
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